失業給付受給手続きオンライン化が離島などで令和5年4月から始まります。

こんにちは。

社労士の福井です。

 

さて、今回は失業給付の受給手続きオンライン化のお話。

前の会社を退職した時に福井も失業等給付を受給したことがあります。受給認定日は職安の雰囲気が、運転免許更新の警察署と似ていた記憶がありますね。なんか混んでるけど整然と手続きが進む感じ。今はそんなに混んでないみたいですが、オンライン化で面談のために職安にいかなくても良いのは助かります。

河野大臣が進める行政改革の中で、令和3年3月に「性質上オンライン化が適当でないとされる手続」のリストに入っていた厚生労働省の失業給付の受給手続きオンライン化ですが、規制改革推進会議の中で他の手続同様にオンライン化可能の判断がなされ、令和5年より実証実験が開始されるところまで進められました。

出典:厚生労働省雇用保険部会(第5回)資料2より 赤点線枠と黄色マーカーは福井追記

コロナウィルス感染症の影響で一気にデジタル化、オンライン化が進められる中で「本人確認や積極的な就職意思確認、相談者内容の保護等が対面でないと難しい」と厚生労働省が主張していましたが、令和3年5月の会議で「本人確認はデジタルの方が正確なことがある。相談内容の保護は対面が保護されているとも言えない」など、厚生労働省の担当の方が可哀想なくらい攻め込まれてデジタル化推進が既定路線に加わります。

そして、令和4年10月11日に日(火)に河野デジタル大臣と岡田規制改革担当大臣と加藤厚生労働大臣のいわゆる 2 プラス 1 大臣会合を開催し合意し、記者会見発表に至りました。

ワーキンググループでの検討の結果、令和4年10月26日の第5回 雇用保険制度研究会にて、まずはハローワークへの出頭ができない離島の市町村取次対象者(ハローワークの分所がない地域は市町村の委託担当が面談・書面取次をしている)の面談を、令和5年4月から管轄ハローワーク職員がオンライン面談・失業認定を施行実施してその効果を検証することとなりました。ちなみに正式な対象者は

管轄ハローワークへの出頭に往復6時間以上を要する市町村に居住している基本手当の受給資格者

だそうです。失業認定のために船に乗ってはるばるハローワークへ訪問している方がいることを初めて知りました・・・。早くオンライン化しましょうよ・・・。でもデジタル弱い方もいるので併用がベストか。

前記の実証実験を進めつつ諸外国の実態を参照に、一般の受給関連手続きのオンライン化を速やかに進めていくそうです。

これからも対面の手続は減り続けていくことになります。普通に生きていくためにデジタル機器を使いこなすことが必要な社会。知らない事で不利益になる社会。デジタル化を進めるだけでなく、親任せにしないで義務教育にハードの仕組み、ソフトの仕組み、Wi-Fiの仕組みやその全てのセキュリティー知識を教える必要があるのではと思う今日この頃です。

 

東京都羽村市社会保険労務士やってます♪

https://www.fukuisr-office.jp/