東京都と神奈川県の事業者は来年の最低賃金1100円越えに備えよう

こんにちは。

社労士の福井です。

毎年10月の最低賃金更新ももう間近。8月5日に東京労働局が現行1,041円を31円引き上げて1,072円に、神奈川労働局が現行1,040円を31円引き上げて1,071円にて、最低賃金改定の手続きを進めると発表しました。政府はこのまま全国加重平均1,000円を目指すので令和5年の両都県の改定後最低賃金は1,100円を超える可能性が高い状況となりました。

都内の飲食店などは人手不足から最低賃金(1,041円)では募集がままならず既に1,100円を超えていますが、事務職や郊外の事業所では1,100円を設定している事業者も多いと思います。令和5年10月に1,100円を超える可能性が高いので4月に契約更新などがある事業所はその時点で最低賃金を割らないかどうか検討する必要があります。

もし1,200円でアルバイトして正社員並みに働くといくらになるか?月所定労働時間が160時間とすると以下の計算になります。

1,200円×160時間=192,000円

東京労働局が発表している令和4年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果と比較すると専修学校卒の学校新卒求人票のセンター値くらい。

ちなみに1,500円でアルバイトして正社員並みに働くといくらになるか?

1,500円×160時間=240,000円

それなりの金額になります。アルバイトでも正社員でも自分が主体的に選んだ生き方ができる世の中になるといいな。そう考えると最低賃金のこれからの上昇は止むを得ないと思います。

 

東京都羽村市社会保険労務士やってます♪

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